Hidari Zingaro

2021年9月4日(土) - 2021年9月17日(金)

Katsuya Terada SOLO EXHIBITION 「Monster Head Girl」


“作家からのメッセージ”

ほぼ日本のマンガはキャラクターで動く。
そのキャラクター造型が醸す世界観がストーリーを作り出し、自在のサイズで画角を切り取るコマに展開していく。
この時コマを構成する枠線は重要で、コマの繋がりに時間軸を与えマンガに時間の流れをもたらす。生まれた時間軸は物語の流れのタイミングを作り否応無く物語はどこかに向かって動かざるを得ない。そして一度始まったマンガは、未完であろうとも本質的に完結を目指す事に運命づけられている。
こういうマンガの持つ運動を一枚の絵でするという事を意識的にやりたいと思っている。オレの肩書きは「マンガ家」なので。

寺田克也



“ギャラリーからのメッセージ”

寺田克也さんの新作展が超フレッシュです。
初のブロンズ立体造形作品!

この半年ほど、nomad sculptというソフトウェアを手に入れた寺田さんが面白がって次々とデータ上で立体を作っていた画像や動画がFBやInstagramにアップされていました。
それらのトレーニングが修練されて、今回、いよいよ個展用にという事で、ブロンズで仕上げちゃうと言うジャンプアップです。

このデジタルスカルプトの革命は、Macが出現した頃にデザイナーと呼べる人が、手書きのロッドリングペン使いから、コンピュータのマウス使いに変わった時のようなめちゃくちゃ大変革だと思います。

データ上で修行した脳内トレーニングをリアルな現実における、粘土を手で練り上げる自信にも繋がった模様。

寺田さんは、イラストで散々ややこしいオペレーションをデジタルでやられていましたが、まさか3Dに迄手が出るとは思いませんでした。
新しい技術と、御自身の新しいスキルとの出会いの喜びが作品に初々しい喜びを吹き込んで、とにかく躍動感あふれる作品となりました。

ぜひご覧ください。

村上隆(カイカイキキギャラリー)



2021年9月、Hidari Zingaroにて寺田克也個展「Monster Head Girl」を開催いたします。
その緻密な線から生み出される作品が国内外で人気を博する寺田克也氏。6年ぶりのZingaroでの個展となる本展では、新作のペインティングだけでなく、寺田氏にとって初となる立体作品も展示いたします。
頭の中でも常に絵を描き続けているという寺田氏には、「ラクガキング」(「落書き中(-ing)より)、「ペインターの鬼」という別名も存在するほど。圧倒的な線の量をもって描かれる緻密な作品群は、日本のみならず海外にも多くのファンがついています。

寺田氏は、高校生の頃に出会ったフランスのバンド・デシネに影響を受けて線描のスタイルを身につけたといいます。自然界に本来は存在しない線を、線として描きだすことでオリジナルなイメージに形を与え、一枚の絵に描き出します。一枚の絵のみからもストーリーが紡ぎ出されるその世界観、漫画を読むかのように一枚の絵を追いかけて、ぜひご堪能ください。
また、本展では寺田氏にてとって初となるブロンズ作品も制作。線描で生み出されたキャラクターたちが立体作品となります。3Dで表現されてもなお、寺田氏の細密な線の世界を通底して感じられるような立体作品にご注目ください。
ペインティングから立体作品まで、寺田氏の線描から広がる世界を存分にご堪能いただける本展、ご高覧ください。

参考作品
寺田克也
寺田克也
Katsuya Terada

岡山県玉野市生まれ。マンガ家、イラストレーターとしてスタート。
「西遊奇伝・大猿王」(集英社)、「バーチャファイター2」キャラクターリデザイン(セガ)、「BLOOD: The Last Vampire」(プロダクションIG)などで国内外に知られる。
並行してエキシビジョン活動も活発に行う。
日本、米国、台湾などでも個展を開催。Hidari Zingaroでの展示は2015年以来の2回目となる。
近著に、マーカードローイングを編んだ「寺田克也原寸」、ラクガキスケッチを500ページに収めた「SKETCH」(いずれもPIE International)がある。