Hidari Zingaro
Sakaniwa SOLO EXHIBITION
「 Lost Substance_形骸化展」
2023年7月27日(木)よりHidari Zingaroでは、「GEISAI#22&Classic」で青島千穂賞を受賞された、坂庭による個展「形骸化展」を開催いたします。
2023年4月30日に東京ビッグサイトで開催された「GEISAI#22&Classic」。
これまでに100名以上ものアーティストを生み出してきた、アーティストインキュベーションイベントであるGEISAIは、昨年に8年ぶりの復活を遂げました。今回のGEISAIは【29才以下】対象のGEISAI#22に加え、【30歳以上】限定のGEISAI Classic併催。村上による記念NFTの配布や特別審査員を務めたRTFKTとのコラボレーションイベントも同時開催するなど、盛況のうちに閉幕いたしました。
全受賞者13名の個展を2023年7月から2023年12月にかけて、次々と開催いたします。
本展覧会はGEISAI#22&Classic受賞者展の第1弾となっております。
GEISAI#22&Classicの審査員が見出した、新たな才能を是非ご期待下さい。
《GEISAI#22&Classic審査員 青島千穂のコメント》
「彼はサウンドスケープという景色を音楽に変換するという作品を作っていて、私からしてみれば本当に何も確証のないすごく難しい答えのないような作業だと思うんですけれども、それを彼は本当に自分でこれが完成したと言い切れるのが凄いなと思いましたし、それが本当に重要な作業である仲間があまりまだいないのに、一人で頑張っておられるのが本当にすごいなと思って今後どのようになっていくのかを私も観て応援したいなと思いました。」
作家からのメッセージ
今回、音楽という形でこのGEISAIに参加できたことが大変嬉しいです。
また、出展した作品が音楽であり、画像として見せることが難しいため、
宜しければInstagramのアカウントを確認してください!
Instagram:@sano_kincho
「風景→音楽」
風景がもたらす無機質は、音楽を加えることで無機質の隆起となる。風景を支える音楽は、無機質を隆起させるために自身の持つなんらかの「シンプルさ」を
アンデンティティとしている。
「過去の無機質」
人間は、戻りたいが戻ることの出来ない過去を、さまざまな方法で体感することを好む。そこで発展していったのが、音楽ではないだろうか。
「過去の無機質≒儚さ」
音楽から得る「良さ」の一つは、「戻ることの出来ない過去を体感しようとする貪欲さ」ではないだろうか。少なくともその過去は、戻ることの出来ない「無機質」な経験となり、その無機質を体感しようと躍起になってしまうような代物へと変化する。これらの行動は、総括して「儚い」ことのように思える。