Hidari Zingaro
Tomoyumi SOLO EXHIBITION
「ボーダーライン_BORDERLINE」
2023年12月18日(月)よりHidari Zingaroでは、「GEISAI#22&Classic」でClassic特別賞を受賞された、朋弓による個展 「 ボーダーライン」を開催いたします。
2023年4月30日に東京ビッグサイトで開催された「GEISAI#22&Classic」。
これまでに100名以上ものアーティストを生み出してきた、アーティストインキュベーションイベントであるGEISAIは、 昨年に8年ぶりの復活を遂げました。
今回のGEISAIは【29才以下】対象のGEISAI#22に加え、
【30歳以上】限定のGEISAI Classicも併催。
村上による記念NFTの配布や特別審査員を務めたRTFKTとのコラボレーションイベントも同時開催するなど、盛況のうちに閉幕いたしました。
全受賞者13名の個展を2023年7月から2023年12月にかけて、次々と開催いたします。
本展覧会はGEISAI#22&Classic受賞者展の第13弾となっております。
GEISAI#22&Classicの審査員が見出した、新たな才能を是非ご期待下さい。
作家からのメッセージ
現代の神話の如く無限に氾濫するキャラクター達は認知的不協和を起こさず、凡庸な風景の様に理解を助けるものとして互いに共有されているように感じます。
そんな中、私は風景と人物といった自分の生活の切れ端をイメージ、モチーフとしており、それらをデジタルドローイング、アナログドローイング、写真、支持体などの複数のレイヤーからの視点の行き来、考察を繰り返し、絵画表現としてデフォルメされたフォルムを表出させています。
見る事、描く事といった本質を探る部分と観念の境界に立っているように思います。
これらは私にとって今の自分と自身を取り巻く環境である現実を、現代を生きる一人の日本人の立場として絵描き出していることだと考え実行しています。
私は東日本大震災があった頃に美術を学びはじめていましたが、友人の死や家族の崩壊、
ジェンダーの葛藤などにより心身の状態を保てず今年に入るまで作家活動が殆ど出来ていませんでした。
そういった経緯もあり、私のなかには瓦礫、砂、埃、水といったものが砂時計の如く降り注ぐような死の不安を与える感覚が根幹にあります。自分の絵のマチエールが与える印象はこの辺りに起因するのかもしれません。
今回のgeisaiの中で初めて開催されたgeisai classicに本来は賞などは無くて当日に発表された大変にスペシャルなものです。自分が選ばれるとは露にも思わず、更には個展の機会まで頂けたことはとても光栄でとても幸運な事でした。 本当にありがとうございます。
最後に本展開催にあたり、村上様をはじめ関係者各位の皆様に心より御礼申し上げます。