Hidari Zingaro
minori SOLO EXHIBITION
「&」
2022年11月24日(木)よりHidari Zingaroでは、 「GEISAI#21」で大谷工作室賞・村田森賞・ob賞を受賞された、ミノリによる個展「&」を開催いたします。
2022年8月21日に東京ビッグサイトで開催された「GEISAI#21」。
これまでに100名以上ものアーティストを生み出してきたアーティストインキュベーションイベントが、8年ぶりに復活する形での開催となった今回は、全207ブースが東京ビッグサイトの南1ホールに集いました。
当日は各アーティストのブースだけではなく、村上による記念NFTが配布されるなど、盛況のうちに閉幕いたしました。
2022年10月から2023年1月にかけて、次々と受賞者による個展の開催を予定しており、本展覧会は受賞者展の第二弾となっております。
GEISAI#21の審査員が見出した、若く新たな才能を是非ご期待下さい。
《GEISAI#21審査員 大谷工作室のコメント》
「ミノリさんの絵、なんか感じがいいなと思って、見させてもらった。大きいやつもよかったし、小さいのも沢山あって、それもいいなと思いました。 」
《GEISAI#21審査員 村田森のコメント》
「僕は陶芸をやっているので、陶芸家の人の作品を選ぼうかなと思ったんですけど、ミノリさんの絵いいなと思って、欲しいなと思ったりして、選びました。」
《GEISAI#21審査員 obのコメント》
「ミノリさんはSNSで前から見ていて、実物もちょっと見たことがあったんですけど、今日じっくりお話を聞いたりして、イラストと絵画の中間だったり、言葉で限定することの良さとか悪さとか、そういう間にいる感じが自分はすごく、絵画とかいいなと思うことが近くて、お話が聞けてすごく楽しかった。絵もすごいよかったので選ばせていただきました。」
作家からのメッセージ
いつも展示では私が日々考えていることや作品との対話を断片的に少しずつ見せていくことを意識しています。
側から見ればもしかしたら取り止めのないことをしているように映るかもしれませんが、私の中では空間のようにゆるやかに繋がっています。
人と人との会話と同じで、一度で伝え切ることは難しく、観る人に対し無理やりに言葉を押し付けたくはありません。
作品と対話いただくことでいつか自然と一つの広い円が立ち現れるかもしれません。
その時のために、今日も絵を描きます。
この展覧会を紹介するにあたり、自己紹介も兼ねて、普段は見せない私の作品の一面を少しお話ししたいと思います。
私は点と線という概念を制作の中に取り入れ、線を引くという行為そのものの二面性や、その結果がもたらす様々な事象を作品を通して表現しようと試みています。
その制作の原点にある点と線は一体どこからきたのかというと、イラストと絵画の違いについて考えていた時でした。
イラスト(デザイン)と絵画(ファイン)を両方をやってきた身として、第三者が決めるような商業的な区別とは別に、明確な感覚の違いがあると感じ、その言語化し難いものは何かを制作の中で探っていきました。
そこから徐々に、記号、言葉、境界という点と線が生み出す存在が見えてきて今に至ります。
もしご興味があれば、私の生い立ちも含めて、作品についてお話させていただければと思います。
ぜひご覧いただければ幸いです。