Hidari Zingaro

2022年12月15日(木) - 2022年12月20日(火)

Mariko Kubo SOLO EXHIBITION
「Recalling」

2022年12月15日(木)よりHidari Zingaroでは、
「GEISAI#21」でタカノ綾賞を受賞された、久保真理子による個展 「Recalling」を開催いたします。
2022年8月21日に東京ビッグサイトで開催された「GEISAI#21」。
これまでに100名以上ものアーティストを生み出してきたアーティストインキュベーションイベントが、8年ぶりに復活する形での開催となった今回は、全207ブースが東京ビッグサイトの南1ホールに集いました。
当日は各アーティストのブースだけではなく、村上による記念NFTが配布されるなど、盛況のうちに閉幕いたしました。
2022年10月から2023年1月にかけて、次々と受賞者による個展の開催を予定しており、本展覧会は受賞者展の第三弾となっております。
GEISAI#21の審査員が見出した、若く新たな才能を是非ご期待下さい。


《GEISAI#21審査員 タカノ綾のコメント》
久保真理子さんが良いと思ったのは、抽象画としても面白い綺麗な見た目で、そこに描いてあるキャラがすごく不思議で面白くて、話を聞いても凄くその世代の寂しさとか、色々エモーショナルな部分が凄く良いなと思って、情緒的な感じでポエティックで良いと思いました。



作家からのメッセージ

私は生後半年で海外に転居し、乳児期を過ごしました。
それ以降中学生まで、2、3年おきに国内外を転々とする生活をしました。
その生活を経て、帰属意識の薄さからくる不安を常に感じるようになり、不安からか、一時期特定の風景やものの隙間の中に不思議な生き物の気配を感じるようになりました。
その存在、その視線を感じると心が落ち着くので、よく散歩に行っては虚空を眺めていました。

彼らを求める気持ちは彼らを捉えたいという欲求に変わり、不安定な時期を越えた今は、あの感覚はなんだったのかという探求に変わりました。
自他の認識の境界、ひととの別離、喪失感、喪失を飛び越えて自分のものにしたような錯覚を感じること、郷愁。
幼少期の経験から生じたそれらへの興味と、現在の視点をもとに、当時幻視した生物群を描き出す試みによって、自分の中で起こっていたことを解釈しようとしています。
それは私にとって、人間について考えることです。

参考作品

久保真理子

日本生まれ
2018年 多摩美術大学大学院卒業 2022年 東京を拠点に制作
Instagram: @mkjvtt
HP: https://mkjvtt.wixsite.com/mariko-kubo