Hidari Zingaro

2022年9月、Hidari Zingaroでは、ナカザワショーコによる初のアート作品の個展「陰陽向 – カゲヒナタ」を開催いたします。

グラフィックデザイナー、イラストレーターを経て、ソフビ怪獣の制作を数多く手がけてきたナカザワショーコ。
「バイロン」「シードラス」「トッケ」など、愛らしいオリジナルのキャラクターたちを生み出してきました。
様々なカラーやバリエーションで発売されてきたソフビ怪獣には、数多くの根強いファンがついています。

ナカザワは2021年から油絵の制作もスタート。同年3月にカイカイキキギャラリーで開催されたグループ展「Healing x Healing」に初めての油絵作品を出展しました。
その後もアートバーゼル香港や台北ダンダイなど、各地の国際的なアートフェアでも作品を展示。
これまでソフビで表現されてきた怪獣たちが登場する絵画は各国のコレクターたちの熱い視線を浴び、今後の新作への注目が高まっています。

初のアート作品の個展となる今回の展覧会では、新作絵画を10点以上展示。今年から新たにアトリエを構え、より大型の絵画も続々と生み出しています。
本展では2枚で対のテーマとなるペインティングシリーズを制作。
オリジナルキャラクターたちが絵画内で編み出すストーリーをお楽しみください。

さらに本展ではペインティングに加え、カイカイキキの立体造形チームと作家の連携のもとで生み出され、作家の手による彩色で仕上げられる、バイロン/ゾンビバージョンの立体彫刻も登場予定です。

またナカザワショーコは、9月17日（土）〜 9月19日（月）に六本木ヒルズ周辺で開催される「六本木アートナイト2022」、同時期の9月9日（金）〜9月24日（土）にKaikai Kiki Galleryで開催される「六本木アートナイトグループ展」にも参加予定です。
Hidari Zingaroでの個展とあわせてお楽しみくださいませ。

みなさまのご来廊を心よりお待ちしております。

制作中のバイロン/ゾンビバージョン 立体彫刻の原型

“作家からのメッセージ”

今回展示させていただく会場のZingaro は縦に細長いスペースで、昨年T9Gさんとの二人展の時には、お互いが壁の一面ずつを使い、向かい合わせに展示させていただきました。
その時に作品を通してなんとなくお互いの内面が対峙しているような雰囲気を感じました。
そこで今回は自分1人の内面、陰と陽のさまざまな感情が両面の壁を 通して向かい合い、移り変わる様を表現したいと考えました。

高い理想を持ち、モチベーションに溢れている自分と、そう思いながらもつい目先の誘惑に囚われてしまう自分

平和な明日を願う自分と、いっそのこと全てを壊してしまいたくなる自分

見られたくない部分を隠して
偽りの世界だけを見てもらおうとする自分

私だけでなく、きっと多くの人が多かれ少なかれ同じような感情を抱いていることと思いますが、いつもそんな混沌とした理想と現実、カゲとヒナタの感情が常に心に対峙しています。

ナカザワショーコ